OPPテープの選び方は?使い方と梱包方法のポイントを解説

OPPテープは、耐久性と透明度に優れた梱包用テープとして、様々なシーンで活躍しています。特に、ダンボールの梱包やラッピング、商品管理など、多用途に使える便利なアイテムです。しかし、OPPテープを効果的に使うためには、用途に応じた使い方や、最適な厚みや幅の選び方を知ることが重要です。この記事では、OPPテープの使い方や梱包方法について解説します。

OPPテープは、「Oriented PolyPropylene」の略で、ポリプロピレンを引き延ばした透明なフィルムに粘着剤を塗布したテープです。透明度が高く、梱包物の外観を損なわないため、ラッピングや梱包時に重宝されます。また、非常に軽く薄い素材でありながら、耐久性に優れており、引っ張っても簡単には切れません。この特性から、輸送中にダンボールが破れる心配が少なく、安心して使用できるのが特徴です。

OPPテープを使う際にまず考慮すべきは、テープの厚みと粘着力です。厚みは主に0.042mmから0.090mmまでの範囲があり、薄いものから厚いものまで用途に応じて選ぶことができます。軽い荷物の梱包には0.042〜0.055mm程度の薄手のテープが適しており、軽い小包や封筒の密封に最適です。一方、重い荷物の梱包や引越し用のダンボールには、0.065mm以上の中厚手から厚手のテープを選ぶと安心です。特に、20kg以上の重さのある荷物を梱包する場合は、0.090mmの厚手タイプを選ぶと、強度が増し、底が抜ける心配も減ります。

梱包の際、テープを上手に使うためのポイントは、テープの貼り方にあります。ダンボールのフタ部分にテープを貼る際は、テープをフタの中央部分にまっすぐに貼ることが基本です。テープを斜めに貼ると、荷物の重みでフタが開いてしまう可能性があるため、しっかりと中央を押さえて密着させることが重要です。さらに、テープを貼った後に、フタの端から端まで押さえつけることで、テープの粘着力を最大限に発揮させ、確実に密閉できます。

また、重い荷物を梱包する場合は、H型貼りがおすすめです。H型貼りとは、ダンボールのフタの中央部分と左右のフタ部分をテープでしっかりと貼り付け、フタが開かないようにする方法です。これにより、ダンボールの強度が増し、輸送中の衝撃にも耐えやすくなります。この際、テープを2回重ね貼りすることで、さらに強度を増すことができます。荷物の重さや内容物の形状に応じて、テープの貼り方を工夫すると良いでしょう。

OPPテープのもう一つの便利な使い方は、商品管理や仕分けです。透明なOPPテープのほかに、カラータイプやメッセージが印刷されたタイプのテープもあり、用途に応じて選ぶことができます。例えば、色分けされたテープを使って商品や荷物をカテゴリーごとに仕分けすることで、見た目にもわかりやすく、管理がしやすくなります。特に、倉庫や配送センターなどで大量の荷物を扱う場合、色分けをすることで作業効率が格段にアップします。

最近では、手で簡単に切れる「手切れタイプ」のOPPテープも登場しています。従来のOPPテープは専用のカッターを使って切り取る必要があり、作業がやや面倒でしたが、手切れタイプはその名の通り、手で簡単に切れるため、ちょっとした梱包作業や急いでいる時にも便利です。ただし、手切れタイプは粘着力がやや弱い場合もあるため、重い荷物の梱包には適していません。軽い荷物やラッピング用途に使うと良いでしょう。

OPPテープを選ぶ際には、用途や梱包する荷物の重さ、サイズに応じて適切なタイプを選ぶことが大切です。例えば、軽い小包や封筒の密封には薄手のテープを、重い荷物や引越し用のダンボールには厚手のテープを選ぶことで、確実に荷物を保護できます。ぜひ、この記事を参考にして、自分に合ったOPPテープを選び、効率的な梱包作業を実現してください。