抜群の酸素遮断性がある包装

1980年以降は、ごく薄くて抜群の酸素遮断性があるものとして、シリカ蒸着やアルミナ蒸着のフィルムが広く用いられています。シリカというのは酸化ケイ素のことです。アルミナというのは酸化アルミのことです。シリカ蒸着は、ガラス蒸着と言われます。そしてアルミナ蒸着は、セラミック蒸着と呼ばれます。金属探知機が使用できて、電子レンジで加熱することもできる特徴があります。ポリエステルを基材にした、透明蒸着フィルムは、お菓子の分野で多く用いられてます。需要が伸びているのがレトルト食品分野や医薬品分野の包装となります。ナイロンの透明蒸着フィルムの方は、液体や漬物用の小袋に用いられます。

また、金属缶の代替品であるスタンディングパウチなどにも用いられています。透明蒸着フィルムと紙を貼り合わせた飲料用紙容器にもよく使われています。ガス遮断性を上げるためにアルミナと酸化ケイ素の二元蒸着品も開発されました。商品に応じて、蒸着品を幅広く選択できるようになっています。蒸着方法にはPVD法とCVD法があります。PVD法は原料のアルミニウム(アルミ蒸着、アルミナ蒸着)またはシリカ(ガラス蒸着)を真空層内で蒸着させます。CVD法ではシランその他のシリカ化合物を真空層に吹き込んで、ガラス蒸着を行います。アルミ箔はアルミ板をロールの間で薄く伸ばすことを繰り返して作られた金属薄板のことです。

アルミ蒸着はアルミの細かい粒子のフィルムの上に火山灰のように緻密に降り積もらせたもので、蛍光灯にすかすとその形が透けて見えます。レトルト食品も電子レンジで温めることができるものも多くなりました。包装の開発、発展で商品も進化していると言えます。

プラスチック包装の可能性!のトップへ