1987年に書かれた「21世紀における包装技術予測」(日本包装技術協会)という中には、ガラスと同等のバリア性能を有した可撓性のあるプラスチック材料の開発やネット社会におけるホームショッピングのように、完全に実現化されたものがいくつかあります。
また一方で、ニーズはあるものの、いまだに陽の目をみない技術もいくつもあります。そのうちのひとつが「食品の腐敗や劣化を検知し、色の変化で示すバイオセンサー」です。
腐敗によって発生して異臭のもととなるさまざまな揮発性成分を自動的に検知するといったもので、腐敗によって発生する異臭の元を検知したら色の変化を起こしたり、場合によってはバーコードを消滅させたり、読めないようにして、賞味期限を目視で認識できるようになれば良いという漠然とした発想のものだったと言います。