バリアー性を重視していた食品包装が、開けやすいという「易開封(いかいふう)性」にも取り組み始めてからは各種の方法が考案され商品化されていきました。なかでも。スティック状の包装に使われ始めたのが「リングカット」と呼ばれる技術です。同じような開封方法はたばこの箱でお馴染みの「ティアテープ」があり、これは細いテープを包装の周りに沿って引っ張って開けていくものです。これと同じような方法が採用された代表的な食品が羊かんで、中身が崩れることなく容易に開封できるとあってすっかり定番となった開封方法と言っていいでしょう。その他、ハムやかまぼこといった食品に使われるようになった「マジックプル」という開封方法は、周回のテープタイプではなく、タブを引くことで包装の表側だけが裂けるタイプです。