プラスチックフィルムなどを使った食品包装材は、開封しやすくするという工夫がいろいろ施されており、身近な例では「ノッチ」と呼ばれる切り欠きの付いたタイプがよく知られています。このノッチには、切り欠き形状によってI・V・U・ベースといった名称を頭につけられており、オーソドックスなのが袋上部の左右につけられたノッチで横断状に裂けるものや袋の上部にあるノッチで縦に割けるタイプです。また、「マジックカット」と呼ばれる易開放(いかいほう)技術はチケットの半券からヒントを得たと言われ、特許取得後自社で独占するのではなく広くライセンス供与したことで一気に広まったとされています。マジックカットは袋に微細な刃で等間隔に数多く穴を開けたもので、調味料をはじめ幅広い分野で活用される画期的な技術と言われています。